スプートニクの恋人

すみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐに突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、 片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。そして勢いをひとつまみもゆるめることなく大洋を吹きわたり、アンコールワットを無慈悲に崩し、インドの森を気の毒な一群の虎ごと熱で焼きつくし、ペルシャの砂漠の砂嵐となってどこかのエキゾチックな城塞都市をまるごとひとつ砂に埋もれさせてしまった。

―村上春樹　「スプートニクの恋人」

　一体何がいいのかわからないけれど・・・
その先にはきっと一筋の光が見えているんだと思う。

　大変ご迷惑をおかけしています。
やっぱキレられたそうで。
そりゃそーだ。
一番壊れちゃいけないときに壊れて、ダメな奴です私は。
だけど正直な話、「私なんかいなくても同じなんだろ」って感じです。
今は部員、特に以上陣とは冷静に話ができそうにないです。
「ほら見たことか」
なんでしょうか？
時間割なんていくらでもどうにでもなるけれど、そんなことする気になれません。
部会のたびに「やだなー」って思うのに、時間割調整なんかできますか。
私ほどじゃないだろうけど、そう思っている人は他にもたくさんいるんじゃないかな。

　どうして、こうも一度に2つとか3つとか問題が起きるのかしら。
高校の頃唯一嫌いになった人間がウチの学科に転部してきた。
恋愛も上手く行かない。
前者は別にシカトしてりゃいい話。
でも後者は・・・
とうとう泣いてしまいました。
泣けば解決するってもんじゃないけど。
どうしても答えを急いでしまう。

ねえ
本当のこと言っても好きでいてくれますか。
「わからない、疲れた」
っていなくなったりしませんか？

　部活のことを考えないでできた時間割は、それはそれはステキなものだった。
月木は3限で終わり。
火金は4限まであるけど、始まりは2限から。
水土は2限で終わり。
土曜も休もうと思えば休めるけど、なまけすぎかなって思って。
介護技術?、それだけ。

　母親も仕事先で人間関係につまづいたらしい。
やっぱり私と同じようにブチ切れてドタキャン。
ホント、親子だな。